nuloの日日是好日

今日の一言

大きなお世話

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「おひとりさまの老後は厳しい」
と言う記事を見た。

年老いた独り身の入院患者をみてきた看護師が
その悲惨な末路を語っていた。

頼れる家族がいない者の老後は寂しく、
結婚していても 相手が亡くなった場合は同じ。
なので、頼れる友達を作ったり、
もし家族がいるなら しっかり関係性を築き、
老後を見据えるべきだ、と語ってる。

 

大きなお世話です。

面倒みてくれる家族がいない とか、
見舞いに来てくれる知り合いがいないからって、
なぜに悲惨と決めつける?
本人はどう思ってるのか確認したのか?

それに、世の中 好きで一人身に
なったわけでない人もいるし、
家族や友人・知人を得たくとも、
自分の努力では どうにも変えれない現状もある。

 

ゲーテは言ってます。
“自由に呼吸することは、人生を孤独にしない”

例え独り身であっても、イコール孤独ではない。
自ら独りを選んだ人もいるし、
自由や気楽さのため、独りでいる人もいる。
何かに縛られることなく、凛としているのに、
それのどこが悲惨なんだ?


逆に「老後も1人で過ごしたい」
と言う記事もあった。

これは60代独身の約半数の意見で、
人との繋がりより 1人の気楽さを
重視する人が多いらしい。

でも、60代独身の5人に1人は結婚願望があり、
安心・信頼できるパートナーを求めている。
それで良いと思う。
人それぞれなんだから。

だからこそ、最初の記事のように
大勢の孤独死を見てきた看護師さんは、
そうならないための 対策を取れ、
と言ってるのかもしれないけど、
本当に大きなお世話です。

自分の価値観だけで、人の老後をとやかく言うな。
良く知りもしない人の生活や人生を否定するな。

 

人生何が起きるか分からない。
既婚者であっても孤独死はある。
長年 大勢の家族と暮らしていても、
疎外されたり、最期は一人だったりするより、
最初から独身で 何の気兼ねなく自由に生きていれば、
最後まで煩わしさや寂しさをがなく 幸せなのでは、
と私は思う。