南無観世音菩薩

昨日TV見てたら訃報のテロップ流れた。
瀬戸内寂聴さんが亡くなられた。
自然に涙が流れた。

体調良くないことは知ってたけど
また立ち直ると信じてたのに…
でも99歳だものね、かなり ご高齢。
悲しいな。

特別 彼女に深い思い入れがあるわけでもないし、
学生時代、作家時代の本を数冊読んだ程度で
別段 愛読者ではなかった。
それが 美容院に行った時、
店内の女性週刊誌を見る機会があって、
そこで彼女の人生相談や法話コーナーを読んだ。
僧侶としての寂聴さんに触れ、
毎回その記事が楽しみになった。

寂聴さんは決して相談者を守る側だけに立たず、
人のせいにするな、と説教することもあった。
でも、そこには慈愛に満ちた言葉があふれ、
最後は突き放すことなく優しく包み込んでいた。
波乱に満ちた人生から得たものが大きいのか、
常に清々とし、潔く、包容力もあり、
何度も寂聴さんの言葉に救われた。

以前 私が大病した時、なんでこんな目にあうのか、と
悔しさや人生の不公平さを呪ったことがあった。
ネットで同じ病と闘う人達の現況を見たり、
克服するためのノウハウを調べていたら、
偶然、瀬戸内寂聴さんの記事に辿り着いた。
（彼女も病や圧迫骨折で大変な思いされてるから）

　　この世で非常に困った時には、
　　南無観世音と言えばいい。
　　観音さま助けて ということなんです。
　　観音さまは三十三身に変身するといいます。
　　私達が困った時に、
　　観音さまはいろんな姿になって
　　助けてくれるんです。
　　皆さんは気づかないうちに、　
　　いろいろな場合に観音さまのお世話になってるんです。
　 

この寂聴さんの言葉、そのままコピーして保存してある。
以来、心が少しでも凹むと
南無観世音菩薩、南無観世音菩薩と
何度も唱えるようになった。
そして彼女は「人生は大体なんとかなる」
とも言ってる。
これもきっと観音様が守ってくださってる、
というこなんだと思う。

寂聴さんは「天国は退屈そうだから地獄に行きたい」
などと以前言ってたけど（笑）
今頃 天国で細木数子さんと対談されてるのかな。
さぞかし賑やかな極楽なんだろうな。
合掌。

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